診療報酬債権のファクタリング

診療報酬債権のファクタリングは、診療報酬債権を金融機関に譲り渡して、資金を前倒しで調達するものです。割引料率についてはファクタリングを取り扱っている金融機関や、資金を受け取る医療機関の審査の結果により違ってきますが、確実に回収できる可能性が高い債権なので比較的低い比率で設定しているのが一般的です。月利でおよそ0.5パーセントから1パーセント台後半ぐらいまでとされているが、年利で計算しなおすと金融機関からローンとしてお金を借り入れた金利の方が低いことになります。また、診療報酬債権だけでなく、調剤報酬債権や介護報酬債権についても金融機関に譲り渡して資金を前倒しで受け取ることができます。

しかし、診療報酬債権は全てファクタリングが可能という訳ではありません。不動産を担保にして資金を融資してもらう場合と同じように、掛目というものが設定されています。掛目の値は金融機関により違ってきますが、一般的には、およそ八割ぐらいの掛目が設定されていますが、審査の結果次第では九割以上で掛目を設定することができる場合もあります。もし掛目が八割で設定された場合は、ファクタリングを取り扱っている金融機関は診療報酬債権を譲り渡してもらった対価として八割の金額の資金を介護施設や医療機関に支払うということになります。

ファクタリングを取り扱っている金融機関が社会保険診療報酬支払基金などから債権を回収してから残りの二割の金額を介護施設や医療機関に支払って取引が完了します。

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