ファクタリングの利用法

ファクタリングとは、売上債権を買い取って資金化する金融サービスのことを言います。売上債権の代表例は売掛金、受取手形などで、売上代金を、将来のある日に受け取る権利です。物を売ったり、サービスをするときに、すべてが現金で回収できればいいのですが、クレジットカードのほか、医療機関の保険診療報酬なども、代金の全部または一部が後日入金します。医療機関の診察代金は、窓口の本人負担分は診察当日に受け取ることができますが、保険診療の分は月末ごとに占めて保健機関に請求し、翌翌月の20日ごろに入金するため、最大で80日近い時差が生じます。

一方で、診療所の家賃や薬品類の仕入れ、検査の外注費や人件費など、必要経費は入金するまで待ってもらうことができません。そこで、売上債権=保険診療の未収入金を資金化で切れば、資金繰りに余裕ができます。売上債権の中でも、期日後に持ち込めば確実に資金化ができる受取手形ならば、金融機関で現金化(手形割引といいます)や、他の支払いに充てる(裏書譲渡といいます)ができますが、権利が証券化されていない売掛金は従来現金化が困難でした。証券化されていない売上債権を売買できるのがファクタリングの特徴であり、メリットです。

また、ファクタリングのポイントとなるのが、売上債権の信用性です。売上先=お金を支払うべき人の信用が低く、回収にリスクがある売上債権は売買が難しいですが、診療報酬は、公的な機関が債務者で、期日後に確実な資金化が見込めるので、ファクタリングに適しています。

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