昨今のアベノミクスに伴う株高の影響を受けて、日本の大企業は軒並み好決算となっています。しかし、中小企業の経営状況はリーマンショックから非常に厳しく、たとえ当期利益が黒字であっても倒産してしまう黒字倒産が相次いでいます。一方で、損益計算書上では赤字であってもつぶれない不思議な会社もあります。両者の違いは、資金繰りを考慮したキャッシュフロー経営をしているかどうかです。
企業は、返済しなければならない債務の返済が滞り、借入もできずに会社の経営が立ち行かなくなると倒産します。黒字倒産は、売上が計上されても実際にはその資金が回収できていないため経営者が勘違いしいつの間にか資金ショートしてしまうというものです。そのため、経営者は損益計算書だけではなくキャッシュフロー計算書に注目して会社の収支バランスに注意しなければなりません。一般的には資金繰り表を作成し、将来の収支を予想しながら手元資金の流動性を確保します。
経理担当者であれば常にお金の出入りを確認しているため、この収支バランスが頭の中に入っていますが、たまにしか確認しない経営者などでは瞬時に収支バランスを理解することは困難です。経営者はまず実際のキャッシュの流れを理解するとともに、資金回収におけるリスクや期間を短くすることで資金繰りを改善する必要があります。また、債務をできる限り少なくすることで自己資本比率を高め、企業体力を高めておくことも重要となります。請求代行のことならこちら